PS4版ニーアレプリカントを全クリしました。感想を書いていきます。
以下、ネタバレ含みます。注意してね。
Aエンド、Bエンドの感想については以前に書きましたので端折るとして......。
※参考記事
C・D・Eエンドの感想をまずは述べていきます。
Cエンドの感想は、まあ特にはないです。
マモノに支配されて暴走したカイネを小呂して、ニーアはこれまで得た仲間を全員失ったけれど、ヨナは戻ってきたよって終わり方。ひとつを取り戻すために失ったものは多すぎたね。それだけ。
あ、でもね。Cエンドともなるとこのゲームも3周目の攻略となるのだけど。
3周目のストーリーでは、この物語の黒幕であるデボル&ポポルの裏話が差し込まれるようになってね。
ニーアのことをこの双子がどう思っているのかわかりました。
情はある。おそらく可愛がってもいた。けれど、基本的には道具としてニーアを使っている。口では心配しつつも、少年期の頃からずっと危険地帯にニーアを派遣していたもんね。
それでも悪意でそうしていたわけではなくて。任務第一だったってだけ。私情よりも公僕としての義務感が勝った感じ。
これがエロゲだったら、デボル&ポポル√に入って、ニーアとソウイウ関係となり、任務を放棄して完全にニーア側の味方をするって展開もあり得たのだろうけど......。
まさか、海岸の街の難破船のマモノを用意したのがデボル&ポポルだったとは......。そのせいで何人もの人達がマモノに食われたんですが......。暴走した魔王への対策だったとはいえ......。この二人にとってはあくまでも任務が一番大事だったわけですね。
二人で密談しているときの声優さんの演技は流石でした。途中までは優しいフリをした冷血女だったのかと思いましたが、少なくともニーアに対しての気持ちはそういうわけでもなかったようです。
Dエンドはねぇ......。カイネをマモノの支配から解放する代償に自分がこの世から消滅するって終わり方でしたね。
好きな女のために自分を犠牲にする終わり方です。ここでニーアが異性として好きな相手はカイネだったことが明らかになります。カイネもニーアのことを異性として好いているので両想いです。キスしてましたね。
なのでニーアのヨナに対する思いはやっぱり超々シスコン的な感情であった。
そう、はっきりした次第です。
いや、プレイヤーのなかには「もしかしてこいつ、妹のことを異性として好きなのでは……?」と思っている方もいらっしゃったと思うので。
ひとつの解を得てスッキリですね。ヨナのほうはどうかわかりませんが......。こんな世界ですから別に両想いならアリだとは思いますけどね。
それで。PS3版だとこのDエンドで物語は終わるんです。
そして思うわけです。ニーアの人生ってなんだったんだろうって。
妹のために頑張って。困っている人達のために頑張って。惚れた女のために最期は自分を犠牲にして。代償によって誰からも存在を忘れ去られて。
お前の幸せはどこにあったんだと思ってしまう人生でした。これからもっと報われなければならない奴だったわけです。
カイネと恋人になってイチャイチャして。おそらくはブラコン度が増しまくっているであろう妹のヨナを可愛がって(※変な意味ではない)。貞操を狙われていることに気づかないまま弟分のエミールとも仲良くして。
これからだったじゃないか。なのに......という、心にぽっかり穴があいたような終わり方をするわけです。PS3版を遊んできた人からすると、その救われなさから「ひっでぇ物語だ」と思ったかもしれません。
しかし。今回のPS4版は違います。追加でEエンドがあるんです。
ニーアはEエンドで救済されます。
ではEエンドの感想を述べていきましょう。
Eエンドは、カイネが惚れた男を取り戻すお話でした。
すなわち、カイネを救った代償としてこの世から消滅したニーアを再び現世に復活させる物語です。
白の書も仮面の王も死んだままなので、完全なハッピーエンドとはいかないのだけど......それ以前のエンディングに比べたら雲泥の差です。
カイネも、ヨナも、エミールも。ニーアにとって大事な三人がいる世界に、ニーアは戻ってこられたのですから。
ただし、少年の姿で。
......うん。青年の姿じゃないんだよねぇ......。なんでだろう? カイネの趣味が反映されちゃったのかな......? カイネ的には少年の姿のほうが好みだったのかな......? オネショタかな......?
どうすんだよ......。ニーア復活の時点で、ニーア少年期よりも8年経過しているんだぞ......。妹のヨナのほうがニーアよりも年上になっちゃうじゃん......。ニーア、年下のお兄ちゃんになっちゃうじゃん......。最高かよ......。
自分の方が妹だと言いつつも実質お姉さん的に甲斐甲斐しくショタニーアのお世話をするヨナの姿を想像するとたまらないものがあるんですが......? 夜中にショタニーアを襲うヨナとか余裕で想像つくんですけど。ヨナは絶対にそっちのケがあるからね。
よく考えたら腕を四本に増やしてパワーアップしたエミールにも、ショタニーアでは敵わないのでは......? 同性だけど乙女として君のことをエミールは愛しているんだよ? 貞操狙われたらどうすんの……? 掘られるの......?
ヨコオタロウ(←製作者)......最高かよ......。趣味が合うじゃないか......。
どの道、魔王が滅んだ時点で人類は滅ぶんですけどね。そしてニーアオートマタの世界に繋がるのですけどね。
ここからは総合的な感想になります。
総合的な感想を述べるとねぇ......。
正直、二作目のニーアオートマタのほうが面白かった。
これは悪い意味ではない。一作目のニーアレプリカントから順当に進化してくれたってことなんだから。こっちが実は悪者なんじゃないかと思わせるシナリオ展開も含めてな!!
あとは......ヨコオタロウ氏のやりたいことが詰まったRPGだったと思う。
クラッシュバンディクー2のエヌジン戦とか、オッコトヌシとか、バイオハザードとか。ファンタジーRPGの皮を被ってやりたい放題だったよね。
ヨコオタロウ氏のやりたいことの詰め込み度で言えば、ニーアレプリカントの方が上だと思う。
でも、ニーアオートマタをプレイしたあとでこのゲームをやると、どうしても見劣りはしてしまうかも。だからといってニーアレプリカントからプレイしたほうがお得なのかというと......。個人的にはニーアオートマタを推したいなぁ。
ニーアの人柄はプレイ前の予想とは良い意味で違っていて好きだった。
でも作中で一番好きなキャラクターは白の書です。たぶん、ニーアにとっても家族と呼んでいい存在だったと思う。というかニーア的にはヨナと白の書とで家族仲良く暮らしていきたかったと思う。
願わくばニーアとヨナが老人になって幸せに天寿をまっとうするまで一緒にいてほしかったな。それで孫からシロおじいちゃんとか呼ばれたりして......。そう呼ばれるシロも嬉しそうで......。(あ、でもレプリカントって製造されるものだったっけ。生殖って、できたっけ?)
感想はこんなところかな?
あっ。追伸だけど、このゲームは戦闘をオートモードで行うことができます。
オートモードにするとニーアが勝手にマモノと戦ってくれます。
その戦い方はとても無駄がなく、体力の消費を抑えた動き方をしていました。
もしこの戦い方がニーア本来の戦い方(※プレイヤーの介入のない戦い方)ならば、マモノから見たニーアは「ジオン兵から見た連邦の白い悪魔」だっただろうなと思います。
むしろここまで動けなければマモノとの連戦には耐えられないということでしょうね。プロかよ。デボル&ポポルが刺客として育ててきたのもわかるわ。意図せずだったとは思うけれど......。
今度こそ感想終わり。ヨコオタロウ氏の過去作に興味のある人ならプレイしてみても良いかもしれないです。