ちょっと前に起きた出来事の話をする。
夜。就寝時に悪夢を見た。
とても怖い夢だったことを覚えている。
あまりに怖い夢だったので目が覚めた。
目は覚めても恐怖は消えず、怖い怖い怖いという感情が心を埋め尽くしていた。
日常生活に支障をきたすレベルで。何かに霊的攻撃を受けているんじゃないかと思うくらい。
この時、自然と口から「観世音菩薩」という言葉が出た。
口が勝手に観世音菩薩と唱え続けている。
すると、次第に恐怖は収まっていった。
穏やかさを取り戻して、その晩はそのまま寝た。
それ以来、なんでもないときにも「観世音菩薩」と唱えると自分の内面が静かになるようになった。
なお、言い方としては観世音菩薩でないと効果は出ない。
観音菩薩、観自在菩薩、南無観世音菩薩、念彼観音力......。他のどの言い方も効果はなかった。
観世音菩薩という言い方だって、この一件が起きる前までは唱えたところで何の効果も感じられなかった。
これまでけっこう観音様は拝んでいたけれど、拝んだだけの御利益はあったかといえば、なかった。(なくとも慕って会いに行きたくなって拝みにいく感じだった)
それこそ以前の記事に書いた、日枝神社の山王様のような、初対面なのに おかげ をくれるようなエピソードは観音様に関してはない。
しかし。この日を以て俺は俺に対して「それってあなたの感想ですよね?」と言わざるを得ない。
だってこれ、観音経にあった念彼観音力じゃん......。ちゃんと おかげ あるやん......!!!!
観音経とかファンタジーだと思っていたよ。
念彼観音力も気休め程度の慰め合言葉かと勝手に思っていたよ。
いやいや。ガチだった。観音様を日々コツコツ拝んでいて良かった。何年越しだろうか。
不思議なのは「南無観世音菩薩」ではダメなんだよね。
「観世音菩薩」でないと効果出ない。個人的には観音様を呼び捨ててるみたいでちょっと......みたいに思わないでもないのだけど。南無(帰依)じゃなくて良いらしい。
いつだって悪夢にはひふみ祝詞が特効薬だった。
実際、ひふみ祝詞でも落ち着けたと思うのだけど。
ひふみ祝詞を唱えようと考える前に勝手に口から観世音菩薩と出てきたのは面白い。
観音様。「観世音菩薩」、感謝して使わせていただきます。