ななころびやおき

気の向いたときに趣味で投稿します。ゼロ戦は21型が一番好き。

試作機で終わった帝国海軍局地戦闘機のプラモデル製作

セガワから、1/72スケールプラモデル戦闘機の震電を製作しました。

 

大日本帝国海軍が大戦末期に開発した局地戦闘機です。残念ながら完成前に終戦を迎えましたが......。

 

塗料はタミヤエナメルを9割、水性ホビーカラーとガンダムマーカーを1割くらい使用しました。

 

十八試局地戦闘機 震電

パケ絵を見たときは「微妙......」って感想だったものの、実際に作ってみると「けっこうかっこいいぞ!」ってなるのはもはやあるあるになった。かっこいい。

 

試作止まりで実戦をしなかったので、強いかどうかがわからないところが残念ではある。

 

この子、お尻にプロペラがついているんです。

 

他の戦闘機は頭にプロペラがついています。プロペラが機体を牽引することで飛ぶわけです。

 

しかしこの震電。プロペラを推進装置として使っています。なので、お尻にプロペラがついているのです。

 

イメージしづらい人は、扇風機で考えてみてほしい。

 

扇風機の回転力をより強くすれば、扇風機は動くと思うのだけど。その動くパワーを何かを引っ張ることに使ったパターンと、何かを押すことに使ったパターンがあるということね。

 

なので。この震電さんの頭は一見して尻尾のように見えるほうなのですよね。認識力がバグる。

 

尾に見えるほうが頭で、頭に見えるほうが尾というのは日本列島みたいですね。龍にも例えられる日本列島も、北海道を頭とする説と北海道を尻尾とする説があるんですよね。(※日月神示としては日本列島は国常立尊の肉体なのだけども)

 

話を戻す。この震電の製作過程はラクだった。

 

前回のP-47D戦闘機はパーツ数も多くて組み上げ方も凝っている作りだったので。今回の震電さんは「こういうのでいいんだよ、こういうので」ってなりました。安くてお手軽に作れるプラモデルは良いプラモデルといえよう。

 

ただし、一個だけ予想外のこともあった。

 

この震電。頭の先端に重りを仕込まないと自立しないのです。

 

説明書にさらっと「2gの重りを入れてください。重りは同梱されていません」と書かれていた。入れないと後ろに倒れるらしい。

 

しかしこの重り。専用の市販品が存在しない。なので、自分で重りになりそうなものを見繕っていくしかない。

 

100均で針金を購入して丸めて使用した。説明書通りの場所だと詰め込み切れなかったので、他のスペースも利用した。

 

おかげで自立できました。良かった。重りの仕込みなんて初体験だったので。正直、説明書通りに仕込めなかった時点で賭けだった。

 

この戦闘機は試作段階ではあったけれど、一応は飛んだみたい。

 

武装は機首に30mm機関砲四門なので、火力は充分すぎる。一撃離脱戦法に徹する高速戦闘機として開発されているので、こいつが完成して実戦投入されていればB29を撃墜しまくれたかもしれないよね......。

 

主脚を短くしてジェットエンジンに換装すれば純国産ジェット戦闘機1号となっていたことだろう。ロマンのある夢です。

 

というか震電ジェット機化って、荒野のコトブキ飛行隊ってアニメでやっていたネタだった。やっぱり夢あるよね、震電ジェット機化。

 

いや、けっこう気に入っちゃう造形だな、震電

 

期待していないものほど意外と良かったりする現象、なんなんだろうか。別に全部が全部そうとは言わないけれども。

 

それでもこの震電は、正直プロペラ側が頭だったほうがもっとかっこよかったとは思う。思うけれども、この形でもかっこよさを感じたりする。現存していたら飛んでいるところも見られたかもしれないな。惜しいな。

 

設計が直線番長すぎて乗りたくはないけどね。

 

今でも乗りたい戦闘機はゼロ戦だね。もし現代の技術でゼロ戦を新しく作って、複座型に改造して、乗せて飛んでもらえるアトラクションでも用意されたら乗りに行くと思う。資金と法律の面で無理だろうけれど。

 

乗れるとすれば21型と52型を是非にと思う。