ほめ日記というものを5年間続けていたことがある。過去の話だ。
1日10個、ノートに自分の褒める部分を手書きする。その後読み上げる。以上、これがほめ日記だ。効果は自己肯定感が上がる、というもの。
褒める内容な小さなことでもなんでもいい。
例えば「通勤するために毎朝早くに起きていてえらい。根性ある!」とか。
例えば「今日の昼飯はダイエットを考えて牛丼の大盛ではなくて並盛を頼んだ。頑張っていてすごい!」とか。
例えば「せっかくの休日を何もせずに過ごしてしまった。けど、何かをしたいと思っている、焦っている私にはまだガッツがある。きっと大丈夫! その心意気、素晴らしい!」とか。
もちろん、大きなことや成功したことも褒めていい。
当たり前にやっていることも褒めていい。過去の自分も褒めていい。
ほめ言葉を使って大げさに褒めることが最大のポイントなのね。そのためなら褒めるネタの大小はこだわらなくていい。必要なら励ましや慰めの言葉も混ぜて。ただし自己批判や否定的な言葉を混ぜてはダメ。私もその通りにやった。
始めてから二週間目あたりで少しずつだったし、これで自己肯定感が上がったことになるのかはわからないけれど、効果はあった。不安になりにくくなった。心の安定感が増した。
いつの間にかやらなくなっていたけど、それって効果が出てきてもう大丈夫だと思ったからなんだよね......。不安になりやすくなってからまた再開することを何度か繰り返した。
10個書くのが面倒臭くてやめた面もある。1日3個くらいならまた継続してやれるだろうか。いや、面倒臭い。そこまでやらなければならないほど今は困っていない。
そう考えると昔は1日10個も自分のほめポイントを捻りだして書き出すことを何の労苦にも感じないほどには精神的にキツかったんだろう。追い詰められないと10個も自分を褒めるポイントを書き出して読み上げるなんて行為を毎日やらないだろうし......。