劇場版ガンダムシードフリーダムを見てきました。
ガンダムシード好きなので。公開初日に行きましたとも。
以下はネタバレ含む感想になります。
しかも主観を多く含みますので事実と異なる点もあるかもしれないので、ご注意を。
・アスランが完全に笑いをとりにきていた。
・各々のカップリングに答えが出てスッキリした。利害じゃなくてちゃんと愛しているのがわかって良かった。
・戦闘シーンかっこいい。福田監督の十八番だね。
・シンの暴れっぷりが良かった。特にデスティニーに乗ったとき。
・コーディネイターの上位種であるアコードの戦闘モデルを、スーパーコーディネイターのキラでも敵わなかったのに難なく倒してしまうアスランやべぇ。お前は何者なんだ。
・例えるなら全25話で放送する三期シリーズを劇場版として圧縮したような内容だった。流石に少し駆け足気味。
・キラが本当にピンチのときに助けてくれるのはやっぱり親友のアスランなんだなって。キラのこと好きすぎぃ!!
・ストライクフリーダムの最終仕様がオーブの趣味出まくりなのとラクスの謎ポーズで草だった。
・道具としての自分を否定して愛を得た人間vs愛を求めて道具として生きる人間のお話だった。
・一応ちゃんと終わったのだけど、相変わらずその後が気になる終わり方だった。
・福田監督のやりたいことを9割やってくれた映画という印象。
主にシンのその後が気になって見にいった劇場版だったけど、振り替えってみるとアスランに話題を持っていかれる劇場版でした。アスランらしさを維持しつつも銀魂のヅラのようなネタキャラ化を試みたかのような。
わりと勢いで押す演出もあった。強化された残像戦法とか、いきなり愛を叫んだりとか。
でも勢いで押せたのでオッケー。ちょっと物足りないけど満足な映画でした。
いやなんでちょっと物足りなかったかというと、今回の映画は「その後の世界やキャラクター達はどうなったの?」という部分だけがメインで描かれていたからです。
宇宙クジラとか、SEEDを持つ者とか、そういう核心的な部分には触れなかったんだよね。ノリとしては復活のルルーシュに近い。
正統続編というよりは、夏休みのスペシャル映画みたいな。仮面ライダーとかであるやん? そういう感じ。
それでも、シードシリーズが好きなら見たほうがいい。とても良かった。
特にアスラン。シン好きの俺が、面白かった点をアスランと言ってしまうほどだ。
あと中途半端にクェスっぽい行動をする娘が出てきたけど、今作のテーマ的には「他の誰よりも必要とされることで愛されたい子」としての役割だったんだろうな。シードの娘にしては珍しくキラのほうに目を向けていた。たいていはアスランなのにね。
ていうか、ズゴックに乗っても格闘戦で強いアスランがやばいよ。なんで読心能力を持った敵の最新型と互角以上に渡り合えているのか。お前は本当になんなんだ。迷いのなくなったアスラン最強説は真実だったよ。
最初から最後までネタたっぷりなアスランだった。笑う。
いかん。気づけば話題がアスランになってしまう。アスラン・ヅラとまでは言わないけども。本人は真面目にやっているのだから。女性ファンが離れないギリギリのラインを狙おうとしている感はあるよね。(※アスランは女性人気の高いキャラです)
キラも無印時代の顔を少し見せてくれた。そうそう、これがキラだよって思った。
読心能力を持ったアコード達の駆るモビルスーツを倒す方法も各々違っていて良かった。
アスランは頭を使って倒した。知恵的にも物理的にも。
キラはパワーアップした機体性能のゴリ推しで倒した。
シンは何も考えなくなって心に深い闇を抱えていることで倒した。
シンだけ本能で戦っているから読心能力が通用しないの笑う。思えば前作でアスランから「お前が本当に欲しかったものはなんだ!?」と問われたあとはたいていやられていたっけ。シンちゃんは考えると弱くなるタイプだったんだね。
あー。2時間の尺だからなー。せめてもう30分でも尺追加があれば、キラとイザークの絡みとか見れたかもしれないのになー。今回、イザーク&ディアッカとキラ&アスランの絡みはないのですよ......。そこは残念です......。
でもイザークがデュエルに、ディアッカがバスターに乗っていたのは良いサービスだったと思う。旧式とはいえ強化されていたっぽいところも良い。
劇中序盤に旧式甚だしいストライクダガーをまだ使っている部隊があって個人的に嬉しさ爆発だったけど、あれも伏線だったのかもしれない。旧式でも使えるなら使うという。そういえばジンもまだ運用されていたから、場所によってはそんなもんなのかもね。
ムラサメで頑張るムウさんも良かったなー。ブラックナイトスコード複数機相手にあそこまで善戦して帰還するのは腕がないと無理だって。
そういえばムウさん、シンにもおっさんって呼ばれているんだよな。おっさん呼びはディアッカだけではなかったか。おっさんと呼びたくなる何かがムウさんにはあるんだろうな。本人は否定しているけれど。
あと、キラのストライクフリーダムはなんでフェイズシフトダウンしたんだろう? 核動力機だからエネルギー切れはないはずなんだけど......。まあ、設定よりも演出を優先させる福田監督なので気にするだけ無駄か......。あの演出をやりたいがためにストフリは本来あり得ないフェイズシフトダウンをしたんだろう。
そして強化されたストフリは強すぎてやべぇ......。ゲッターアークのサンダーボンバーみたいなことやるし。力場展開して攻撃防ぐし。額からヤバめなビーム出せるし。もうフリーダムの枠を超えている。スーパーロボットの域に入ってきたぞ。
そしてこれを開発したのがキラという......。元々開発者志望だっただけあって、スーパーコーディネイターの面目躍如ですね。ひょっとしてキラは開発方面においてスーパーコーディネイターなのでは......? そうしたらアスランが作中最強なのにも説明つくし......?
とまあ。色々語りましたけれども。
一番の見所というと個人的には、ブラックナイトスコード複数機をデスティニー1機で倒してしまうシンの暴れっぷりですね。最高でした。
あとはもう、キラのために張り切っちゃうシンが可愛くてね......。感情で生きているシンだけど、今回はそれが良い方向に向かったね。
アスランのネタとしての面白さに意識をもっていかれたけれど、俺はシンの活躍を見たくて劇場に行ったから。満足だ。
えーと。長々と書いてしまうなこれだと。この映画の感想を一言で言い表すなら何になるだろうか......? うーん......。
『まさにガンダムシードを好きな人達が待ちに待っていた劇場版だった』かな?
とても良かった。とてもとても良かった。これもう「アニメ3期待ってる!!」ってなるくらいに。以上。