ななころびやおき

気の向いたときに趣味で投稿します。ゼロ戦は21型が一番好き。

シン・仮面ライダーの感想

現在劇場公開されている『シン・仮面ライダー』を観てきました!!

 

監督は庵野秀明です。

 

知らない人のために言うと、エヴァンゲリオンシン・ゴジラ、シン・ウルトラマンの人と言えばわかると思う。

 

この映画。仮面ライダー映画を期待して映画館に行った人と、庵野秀明映画を期待して映画館に行った人と、仮面ライダーシン・ゴジラを期待して映画館に行った人とがいると思うのだけど。俺は庵野秀明映画を期待して映画館に向かった。

 

以下はネタバレを含む感想になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面白かったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

 

 

でも終わり方がスッキリしないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!

 

 

初代仮面ライダーを好きな人達からすればニヤニヤできる演出が多くて助かる。ただのオマージュではなくて、本気で好きでこういう演出をしてきたというのが伝わってくる。

 

この映画は、仮面ライダーオタクが作った仮面ライダーオタクのための映画だと思う。熱量がヤバい。

 

なので、仮面ライダーを見にきた人からすればアタリだと思う。シン・ゴジラみたいな「こんなのゴジラじゃない。けどすごい!!」を期待した人からすればハズレだと思う。

 

それでは、庵野秀明を見に行った俺からしたらどうだったか?

 

満足でした。シン・ゴジラではないけれど庵野秀明でした。岡田斗司夫風に言うと、パンツを脱いだ庵野秀明がいました。

 

しかし。終わり方がスッキリしない。

 

「俺達の戦いはこれからだ!!!!」なんだもの。

 

大幹部は倒した。でもショッカー自体を壊滅させられはしなかった。首領は倒せていない。ラスボス手前で物語が終わってしまった感じがする。

 

でもそれ以外は大満足だった。アクションシーンとか凄かったよ。最高だよ!!!!

 

あとヒロインである緑川ルリ子(浜辺美波)が可愛かった。この人のファンがこの人のためだけに劇場に行っても後悔しないと思う。こういう役回りをさせた庵野秀明ナイスと言えるだろう。

 

物語はクエスト達成形式で進んでいくのでけっこう忙しい。でも、その忙しさが余分なものを排除してクオリティを上げている印象を受ける。

 

何かを実験的に盛り込んでみたというか、映画作りの面でやりたい実験的挑戦があったというか。無難に済まそうとしていないところがオタク熱があって大変よろしい。

 

プロの世界で鍛え上げられし生粋のオタクが作った仮面ライダーなので、めっちゃ仮面ライダーなんだよね。魂の宿っていないコピペじゃなくて、オリジナルを好きだからこそオリジナルをゼロから作り上げて魂宿りました、みたいな。熱意がヤバい。

 

例えば仏像好きな人がいるとして。あまりにも好きなものだから、自分で仏像を模倣して作り上げた。そしたら元の仏像と同じようで同じではない、自分にしか作れない仏像になった。しかも開眼している。みたいな。

 

そう。この庵野秀明仮面ライダーは開眼している。ただの上辺だけをなぞった初代オマージュの仮面ライダーではない。なぞっているように見えるけれど、庵野秀明なんだよ。

 

今作も『シン・ゴジラ』と『シン・ウルトラマン』同様に賛否両論あるようだ。これはシンシリーズというか庵野秀明映画の宿命かもしれない。

 

俺は熱狂した。

 

ウルトラマンで少年時代を過ごしたおじさん達が、シン・ウルトラマンを観終わってイイ笑顔で劇場から立ち去る気持ちを理解した。

 

俺はリアルタイム世代ではないけれど、初代仮面ライダーが好きだ。

 

だからこそ、今回は俺がイイ笑顔で劇場を出ていた。

 

もう一度言う。この映画はあくまでも仮面ライダーだ。

 

けれども。庵野秀明だ。

 

アクション・仮面ライダー庵野秀明浜辺美波。このどれかを好きならばシン・仮面ライダーは熱く語れる映画だと思う。