自分がまだ大学生だった頃の話(高校生の頃だっけ?)。
夜。寝静まった時間帯に。
台所に水を飲みに行ったら、見た。
この世のものとは思えないほどの!
めっっっっっっちゃ! 綺麗な! 女の子を!
豪華な着物姿の! 悲しげな顔で!
一瞬だけ! 見た!
その子は3秒くらいして消えた。
この時から一時期この世全ての女性への興味を失った。
なぜならその子にガチ恋してしまって他の異性は眼中にない状態になったから。
今では回復している。
けど、もし視認していたのが3秒ではなくて5秒だったなら。
俺は今でもこの世全ての女性への興味を失ったままだったと確信している。
なんというか、あの子は人間ではない。そう確信させる存在感があった。
スピリチュアル的に言うと周波数とか波動が違うと感じた。
あの子に比べると人間はまだまだ周波数が荒いなと感じた。
よく創作物で神様が人間に恋をする話があると思う。
あれ嘘だと思う。人間が猿に恋をするようなものだぞ。
そのくらい霊としてのレベルが違うと感じさせられた。あの3秒で。あの子を知ってしまったら人間の異性なんて眼中になくなると思う。存在のレベルが違う。
今でも、もう一度あの子を見たいという思いと、もう一度あの子を見たら今度こそ俺は異性への興味を完全に失うからやっぱり見たくないという思いで心中せめぎ合っている。
ちなみに。
あの子を見てから俺の人生は下り坂、辛いことの連続になった。家族関係も......。
悲しい顔でこっち見ていたからね。俺のこの先の人生をわかっていたのかもしれないね。
あの子もしかして座敷童だったんじゃないだろうか。
ならごめん。君の居心地の良い家を維持してやれなかった。
でも今現在は人生持ち直してきていて楽しみもある。失って戻らなかったものもあるけれどね......。