ペルソナシリーズで有名なアトラスから発売されている『十三機兵防衛圏』のSwitch版をクリアしたので感想を書こうと思う。
十三機兵防衛圏とはアドベンチャーパートと戦闘パートを楽しむゲームです。
個人的にはお話目当てで買ったので、戦闘パートは難易度下げて作業ゲーにした。
ある日怪獣のような機械群が現れて街を破壊しにきたので世界を守るためにロボット兵器に乗って戦います。
「いま俺達はロボットに乗って強大な敵と戦っている。どうしてこういうことになったかというと......」という話の流れで物語は始まる。
以下、ネタバレ注意。
とても良かった。いつかアニメ化しそう。
なんだろう、お話が良かった。
もう一人の自分、取り戻したいあの子、選ばなくなっていく手段、徐々に明らかになる世界観、ゲームシステムそのものさえも伏線だったときの感心、ロボット物だからと甘んじずにSFに徹した姿勢、冬坂可愛い、ミワコ可愛い、なっちゃん可愛い、転生してカップリング変わるの面白い。
あんな群像劇をよく綺麗にまとめたな、と。
ちゃんとバラバラに見えていた物語が収束している。すげえ。ライターさんは理詰めでお話を構成するタイプに違いない。
柴くん&しっぽはヤベーやつっぽいようでちゃんと味方だったのは良かった。鞍部十郎が前世並みに戦えたのは間違いなく柴くんのおかげ。
鞍部十郎のメインヒロインは最初冬坂かと思ってテンション上がっていたけど、メインヒロインは薬師寺だったことを知ってテンションが下がり、でも薬師寺も頑張っていて可愛いじゃんと思って、しかし個人的に一番好みなのはなっちゃんなのである。いや、やっぱり冬坂かな......?
比治山と沖野のコンビも良かった。
女装男子もアリだと思ってしまう。比治山の葛藤はよくわかる。
なんだろう、こういうのが欲しかったんだよ。
このゲームはロボット物を好きな人が製作したに違いない。
これ絶対アニメ化するだろ。そういうポテンシャルあるよ。
SFロボット物のストーリーに飢えている人がいたらこのゲームは買いだと思う。
登場人物全員とも個人的欲求で動いているのに嫌な感じがしないところに好感を持った。失いたくないものを守るため、失ったものを取り戻すためにみんな手段を問わずに頑張っていた。
冬坂可愛かったな。なんで鞍部十郎とくっつかなかったんだろう。柴くんかよ。
まあ、前世の冬坂と今世の冬坂は違うしな。関ヶ原に一目惚れしちゃったなら仕方ない。和泉十郎と森村はくっついたのだから良しとしよう。
あれだ......遊んでいるときは色々と思うところ、疑問点、感動した部分などなどあったのに。いざ感想を書こうとするとなかなか出てこない。
精々が「お話が良かった」と「冬坂となっちゃんが可愛かった」で。一番言いたいのはこのふたつなのだと思う。